アーツ・アンド・クラフツ運動
Designer : Dirk Van Erp (1859-1933)
Hammered copper lamp with mica shade for the Ciooer Shop, c.
1915
Dirk Van Erpはオランダに生まれた。家庭が金物関係の仕事をしていたことから、銅細工職人としての技術を身につける。その後、1886年にアメリカのサンフランシスコに移住し、制作活動を開始。はじめは漁船で働きながら、廃棄された真鍮を使っての制作だったが、のち1908年には店舗を構え、13人以上の銅細工職人を抱える工房となった。
The Arts and Crafts Movementの流れをくむ彼の作品は、数は多くないが、銅細工師としての彼の技術と、素材へのこだわりが貫かれている。
The Arts and Crafts Movement(アーツ・アンド・クラフツ運動)とは、19世紀イギリスで思想家ジョン・ラスキンJohn Ruskinや芸術家ウィリアム・モリスWilliam Morrisによって始められた運動である。当時の産業革命により物質的に豊かになったイギリスでは、質が悪く過度に装飾を施した大量生産品が出回っていた。これをよしとせず、素材本来の美しさと、職人の技をこらしたものづくりで日常生活に芸術を取り込むことを提唱した。この運動の流れをくむ作品は、自然の草花などがモチーフに取り入れられていることが多い。Arts & Crafts Movement のサイトにはDirk Van Erpの名も挙げられている。
彼の作品は現在オークションで高値で取引されており、1999年にはランプが159,500ドルで落札されている。オークション記事 をみたが、日めくりのものと似たデザインだった。
Copper(銅)とmica(マイカ=雲母)のランプ。自然の美しさを室内に取り入れることを提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動の思想を表現した作品だと思います。現代もパソコン主流だからこそ、逆に手書きの良さが注目されていますが、いつの時代も、原点は手仕事の温かみ、なのかなあと思いました。
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