「かもめ食堂」にも出てきたカイ・フランクのテーブルウェア
Designer : Kaj Franck (カイ・フランク 1911-1989 フィンランド)
Teema tableware for Arabia
1977 - 1980
カイ・フランクはフィンランドのデザイナー。"the conscience of Finnish design"(フィンランドデザインの良心)と表現され、フィンランドのTimo Sarupaneva(ティモ・サルパネバ) 、Tapio Wirkkala(タピオ・ヴィルカラ)と共にフィンランドの三大デザイナーとして知られています。
デザイナーとしての活動は、テキスタイルデザイン、展示会プランナー、教授、理論家、おとぎ話のイラストレーションなど多岐にわたります。有名なのは、フィンランドを代表する陶磁器メーカーArabia(アラビア)やガラスメーカーNuutajärvi(ヌータヤルヴィ、1987年にiittala(イッタラと合併))で発表したテーブルウェア。彼の最盛期は1950年代ですが、そのシンプルな機能美が現代でも人気です。
1930年代後半、アートスクールを卒業したカイ・フランクは、ファブリックやカーテン、カーペットの販売店で働き始めます。その間家具デザインを始め、1937年のパリ国際見本市に作品を出品。1938年にはフィンランドのテキスタイルメーカー、Yhdistyneet Villatehtaat Oyで働きますが、1940年、フィンランドの家具メーカーArtekに移り、テキスタイルデザインを発表しました。(Putkinotko、Lemonという名のファブリック)
Arabia社で働き始めたのは1945年。自ら"smash the services"キャンペーンと銘打って、当時主流だった古臭くて機能的とは言えないテーブルウェアを一新する作品を発表します。この作品が、Kiltaというシリーズで、様々な色で生産されました。機能性も重視されていて、プレートから幅広く装飾した縁をのぞき、サイドの角度を重ねやすいようにデザインされています。機能的で丈夫、見た目も美しい使い勝手のよい食器。彼の作品は、普段使いの食器としてフィンランドの家庭に広まっていきました。
このKiltaの後継バーションが、現在販売されているTeemaです。
Nuutajärvi社では、ガラスのテーブルウェアや花瓶以外に"Woodcock"のような装飾品も発表しました。(←コトリ、という感じでかわいいです!)ガラスの勉強にイタリアのナポリにスカラシップで留学したりもしたのですがソリがあわず、自国フィンランドで色ガラスを研究します。彼はフィンランドの色を"subtle and elegant... intimately related to nature."(繊細でエレガント。自然の色ととても近い色。) と表現しています。
先日、映画「かもめ食堂」を見たばかりだったので、昨日の日めくりが偶然カイ・フランクだったので嬉しくなりました。シンプルで使いやすそうな食器や、静かでどこかあたたかな色使いのガラス製品を見ていると、どこか日本人の好みと似ているように思います。同じシャケ(サーモン)が好きな国民だから?
カイ・フランクのテーブルウェアで、現在ポピュラーなのは
Hors d'oeuvre (KF-1、スクエアプレート)です。どれもシンプルで色がキレイ。使いやすそうですね。
ビオトープさんのサイトにバイオグラフィーがあります。
http://www.biotope.biz/11/list2/
エキサイトのサイト
http://media.excite.co.jp/ism/024/index.html
この記事の参考URL
http://www.r20thcentury.com/bios/designer.cfm?article_id=48
カイ・フランク関連の本は続きに紹介してあります。
カイ・フランクについてもっと知るにはコチラ!
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北欧デザイン〈2〉プロダクト 著者:渡部 千春 |
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